1.2 C++17 とは

本書で解説されるプログラミング言語 C++は、1983年にBjarne Stroustrup氏によってC言語の機能拡張のために開発された、歴史のあるプログラミング言語です。「1.0 プログラミングからアプリケーションの実行/終了の流れ」にて前述した通り分類すると、C++はコンパイル言語です。
C++言語の最初の標準として1998年にISO/IEC 14882:1998が承認され、2003年には改訂版としてISO/IEC 14882:2003が承認されました。その後、メジャーアップデートとして2011年にISO/IEC 14882:2011が承認され、その三年後である2014年に、ISO/IEC 14882:2014が承認されており、最新のC++のバージョンは2017年に承認されたISO/IEC 14882:2017、巷ではC++17と呼ばれています。
お気づきかもしれませんが、このようにC++という言語は言語仕様の拡張が何度も繰り返されています。そのため言語自体における機能や概念など、プログラミング界の中ではより新しいものを取り入れる傾向にあります。
そんなC++言語は、最も利用される商用のプログラミング言語の1つとなっています。